実際のお金を使わずに、模擬通貨を使用してトレードをすることをでもトレードと言います。
FXをしている方の中には、デモトレード(以下デモと略す)からリアルトレード(以下本番と略す)に移行した時に「デモのように勝てなくなった」という方も、いるのではないでしょうか。
FXで実際に利益を出すには、本番で勝つ必要があります。
そこでこのブログ記事では、本番で勝てない原因やデモとの違い、デモから本番にうまく移行する方法などを解説します。
デモで勝てても本番で勝てないのはなぜ?
デモと本番にはあらゆる点で違いがありますが、特に大きな違いはメンタルの部分です。
デモは仮想資金を使っているため、失敗しても問題はありません。
しかし、本番では自分の資金が変動するため、精神的な負担が大きいのです。
その結果、デモでできていたことが、本番ではできなくなることも考えられます。
ここからは、デモで勝てて本番で勝てない3つの理由について、詳しく紹介します。
①デモで勝てるようになるとルールが緩くなる
デモで取引を行っている場合、練習だからこそ、ルールをしっかりと守って実践している方が多くあります。
勉強して得た知識を活かしてトレードを行うことで、着実に利益を増やす行動をとれるのです。
為替レートが良い方向に動いたら利益の確定を、為替レートが悪い方向に動いたら、すぐに損失の確定、損失を少しでも抑える行動をとります。
しかし、いざ本番となると、デモにはない精神的な負担がのしかかります。
デモと同じようにルールに従って取引しているつもりでも、実際にはルールが緩くなってしまいがちに。
為替レートが良い方向に動いた時には「もっと利益を伸ばしたい」という欲が出て、結果的にレートが悪い状況になって損切りになる恐れもあります。
悪い方向に動いた時には「もしかしたら良い方向に変わるかもしれない」と期待し、何もアクションを起こさずにそのまま損失も膨らみかねません。
自分の資金が変動するというプレッシャーから、正常な判断ができなくなって、ルールを破ってしまうのです。
②リアルトレードでの含み損への恐怖
デモでは、損失が出たとしても別のデモ口座を開設して、トレードを再開できます。
そのため、損失をある程度無視しても問題ありません。
実際の資金が動いているわけではないため、損失を気にせずにデモを行えます。
しかし、リアル口座を使って本番を行う場合は、そうはいきません。
損失が出て自分の資金が減っていることを知った場合、冷静な判断能力を失う危険性があります。
リアル口座で含み損が出ると、すぐに認められずに焦ってしまうからです。
その結果、自分で立てていた計画に従えなくなり、損失が大きくなることにも繋がります。
含み損への恐怖は、本番を行う上で大きな足かせとなります。
③負けて実際のお金を失う可能性へのプレッシャー
デモでのトレードの際は、実際の資金ではないことを理解しているため、お金を失うことへの恐怖心も、損失を出すことへのプレッシャーもありません。
しかし、本番の場合は違います。自分の実際の資金に影響が出ることが分かっているため、大きなプレッシャーがかかるのです。
本番で負けないためには
では、本番で負けないようになるには、一体どうすればいいのでしょうか。
ここからは、デモから本番へうまく移行する方法や、本番で気をつけたいポイントを解説します。
デモで利益を上げられるようになる
まずは、デモで一貫して利益を上げられるようになる必要があります。
実際のお金は変動しませんが、変動すると思って本番のように練習することが大切です。
デモの結果を分析して、本番でもルールに沿ってトレードができるようになります。
小さなリアル口座から始める
次に、実際の少額口座を用いたトレードで練習してみてください。
というのも、いきなり大きなリアル口座を用いた取引から始めると、プレッシャーが強すぎて冷静な判断ができなくなるからです。
小さなリアル口座から始めて「しっかりとルールを守って取引ができているか」「利益や損出が出た時に冷静な判断ができているか」などを確認しながら心に余裕を持った取引でトレードに慣れていきます。
徐々にトレードサイズを上げる
次に、小さなリアル口座を使って、冷静な取引ができるようになったら、徐々に一度の取引額、すなわちトレードサイズを上げます。
急激に上げると一気にプレッシャーが高まるため、注意してください。
トレードサイズが上がることで精神的な負担も大きくなりますが、プレッシャーの中でも着実に利益を出せるように、適応していくことが大切です。
口座残高をあまり確認しない
本番で取引を行った時には、口座残高がどのように変化したか、気になるかもしれません。
取引の度に、残高を確認してしまう方もいるのではないでしょうか。
しかし、取引ごとの口座残高はそれほど重要ではありません。
トレードのルールを守って、徐々に口座残高を増やすことが大切です。
むしろ、口座残高はあまり見ないでください。
利益が出ると興奮する、損益が出ると落ち込みすぎて、取引に影響するからです。
前述の通り、デモと本番のトレードの大きく異なる点は感情に踊らされることを肝に銘じておいてください。
ストレスを感じたら休憩する
為替レートが悪い方向に動いたり、思うように取引ができなかったりすると、ストレスを感じる時もあります。
そんな時は、思い切って休憩することをおすすめします。
ストレスを感じている状態ではトレードミスが発生する可能性がありますし、やる気が出なくなることもあります。
ミスが続けば、さらにストレスが溜まるという悪循環を引き起こすです。
ミスを最小限に抑えるために、十分な休憩時間を設けてください。ストレスを解消し、十分なやる気がある時に再開します。
他の人と比較しない
FXについて調べていると、FXによって大金を稼いだ人の経験談を耳にして「他の人は利益を上げているのに、自分はできない」と卑下してしまいそうになります。
しかし、その経験談が全て本当かどうか、判断することは非常に困難です。
FXにおいて、他の人と比べる必要はありません。自分のペースで、ルールに沿って徐々に利益を上げることを目指してください。
まとめ
デモでうまくいっても、本番ではうまくいかない原因は、主にメンタル面です。
実際のお金が動くことで、大きなプレッシャーを感じます。
メンタル面の解消は、本番でも焦らないようになるくらい、デモで経験を積んでから、本番では小額から徐々にサイズを上げることがおすすめです。
口座残高を確認しすぎたり、他の人と比較したりせず、休憩しながら取り組んでください。
FXに限らず、新しいことを始める時には、本やインターネットなどで勉強する必要があります。
さらに、その分野のスペシャリストが身近にいれば、より早く知識を身に付けられます。