労働に縛られ続けない人生「FIRE」を35歳から実現したい方に

多くの企業で定年制が導入されている日本では、同じ職場に長年勤めるのが一般的。

60代で定年を迎え退職するイメージが根強い日本でも、積極的に早期リタイアを目指す「FIRE」という考え方が若者を仲人に注目を集めています。

労働に長い時間を費やす必要のない自由なライフスタイルを推奨するFIREムーブメント。

このブログ記事では、35歳からのスタートでも早期退職の夢をかなえたい方に向けてFIREを成功させるためのポイントについて解説します。

不労所得でセミリタイア生活を実現しよう

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定年制が定められている日本では、就職したらひとつの職場に長年勤めるという働き方がほとんど。

近年は高齢化の影響で定年年齢の引き上げが導入されているなど、会社員として働く年数はより長くなっています。

そんな中で注目されているのがアーリーリタイアという考え方。

30~40代という比較的若い時期に会社を退職し、それまでの貯蓄を利用して労働に縛られることなく自由に生活していくことを推奨しています。

自由なライフスタイルを求めて、海外を中心に盛り上がっているのがアメリカ発祥のFIREムーブメントです。

FIREとは「Financial Independence, Retire Early movement」の頭文字を取ったもので、経済的な独立とアーリーリタイアを意味する言葉となっています。

積極的に早期退職を行った場合、資産が底をつくのが不安という方も多いかもしれませんが、フリーランスやアルバイトの仕事で収入を得るセミリタイアならその後の生活も安心。

配当金などの不労所得を利用して、セミリタイア生活を実現しましょう。

インデックス投資でよく聞く4%ルールとは?

FIREを達成する現実的な目安として知られているのが「4%ルール」です。

トリニティ大学の研究によれば、投資した元本に対して安定的に得られるリターンは4%とされています。

つまり、年間の支出を資産の4%以内に抑えられれば、収入がなくても高い確率で資産を維持することが可能というのが4%ルールです。

この4%ルールに基づいて考えると、アーリーリタイアに必要となる目標金額は一年あたりに必要となる生活費の約25倍。

毎年の生活費として資産を4%ずつ引き出して暮らしていくことになるため、まずは自分の口座をこまめに確認して普段の支出を正しく把握し、年間の支出がいくらになるかを認識して明確な目標を設定することが重要です。

目標金額が貯まったら、次は投資にチャレンジしましょう。

個別企業の株式を購入するのではなく、株式市場全体に投資するインデックス投資なら専門的な知識の少ない初心者でも安心。

損の少ないインデックス投資なら、資産を着実に増やすことができます。

35歳からのスタートでもfireを成功させるポイント

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FIREは、若いうちからスタートすれば複利の力で達成する確率は高くなります。

一方で生活費の出費を抑える質素倹約が必要だったり、なによりも配当金や投資利益を得る「種銭」をどう作るか?のハードルがかなり高いことも事実です。

ここで、35歳からのスタートでもセミリタイアを実現したいという方に向けておさえておきたいポイントを紹介します。

投資のために収入を増やそう

積極的なアーリーリタイアを目指すFIREでは、退職後は主に株式の配当金などの不労所得を利用して生活していくことになります。

投資でリターンを得るためには、当然ながら少しでも多く投資に費やすお金が必要。

元手を貯めるためには収入アップを意識してみましょう。

働きながら副業にチャレンジするなら、自分の得意なことを活かせるように考えることが重要。

空いた時間に在宅のアルバイトを始めたり、自分の作ったものをネットで販売したりと副業の選択肢はさまざま。

思い切って起業を考えるのもひとつの方法です。

ブログや動画を参考にしよう

早期リタイアに成功した人たちが、インターネットで自らの体験談を発信しているのもFIREムーブメントの大きな特徴です。

実際の声である体験談を読むことで、具体的なノウハウを知るだけでなく資産運用についての知識も吸収できます。

ブログや解説動画をいくつか見比べて、自分に合った資産運用の方法論を見つけるのがおすすめです。

節約術や心構えを伝えてくれる人もいるため、まずは真似できそうな部分を参考にしていきましょう。

FIREには思い切った倹約が必要?

FIREを実現するには毎日の生活費を切り詰めることも大切。

普段の生活を見直して無駄な出費を減らすことは年間あたりの支出を減らすことにもつながり、退職前に貯蓄する目標金額が少なくなる可能性も。

しかし、日頃の生活費をこつこつとカットするだけではそれほど大きな効果は見込めません。

年間支出を減らしたいなら、思い切った倹約に取り組んでみるのもおすすめです。

たとえば車や住居など、生活に必要なものの中でも特に高額なものを見直してみましょう。

新車や高級車にこだわりのない方であれば中古車を選んで購入するようにしたり、家賃の安い物件を選んで住むようにしたりと、衣食住に関する部分のコストカットを考えてみると効果的に年間支出を減らすことができます。

セミリタイアを目指すなら知っておきたい節約のコツ

実際にアーリーリタイア行った後の生活ではなるべく日頃の支出を抑えることが基本ですが、あまりにも極端な節約はおすすめできません。

たとえこれまでの生活を見直したとしても、配当金などの不労所得だけで生活していくのは非常に難しく、毎日残高のことを気にして節約のことばかり考えていると自然とストレスがたまってしまいます。

セミリタイアの特徴は、会社を退職した後も完全に労働しないというわけではなく、時にはアルバイトなどで収入を得られるところ。

たとえ短期間でも働きたい時に仕事に出かける生活なら、退職後に家にこもりがちになり、人とのコミュニケーションが一気に減ってしまう心配もありません。

実際に早期退職した後も副業として多少の収入を確保しておけば、病気や事故などで思わぬ出費があった時にも安心です。

せっかく自由なライフスタイルを手に入れても、節約に追われるのでは意味がありません。

無理のない節約を心がけて、気持ちに余裕を持って生活できるようにしましょう。

まとめ

労働から解放された自由なライフスタイルを追求するFIREという考え方。

退職した後も不定期に収入が得られるセミリタイアなら、不労所得だけで生活する場合より目標金額が低くなるのも嬉しいところです。

FIREを実現したいと考える人は多いですが、実際にアーリーリタイアするには正しい知識が欠かせません。

新しいことにチャレンジするには何事も勉強が必要。

その分野のメンターにあたる先生がいればより効率的に経験を積むことができます。

早期退職に踏み切って後悔することがないよう、資産運用の詳しい知識を持つ人に話を聞くことも大切です。

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