FXのクロス円とドルストレードの仕組みについて?初心者にもわかりやすく解説

FXを始める時にはまず、どの通貨ペアを使うのかを決める必要があります。通貨ペアについて調べている時に、「クロス円」・「ドルストレート」という言葉を聞いたことがありませんか?
初心者の方の中には、クロス円とドルストレートの違いや意味が分からない方もいるでしょう。しかし、これら2つには大きな違いがあるので、通貨ペアを決める前に理解することをおすすめします。
そこでこのブログ記事では、クロス円とドルストレートについて解説します。

FXのクロス円とは

FXのクロス円とドルストレードの仕組みについて?初心者にもわかりやすく解説1

クロス円というのは、海外の通貨と日本円を組み合わせた通貨ペアのことです。具体的には、EUR/JPY(ユーロ円)やGBP/JPY(ポンド円)、NZD/JPY(NZドル円)などが該当します。
ただし、USD/JPY(ドル円)は除きます。

クロス円の仕組み

クロス円は合成通貨ペアと呼ばれるもので、単体では存在していません。では、どのように取引が行われているのでしょうか。
たとえばEUR/JPY(ユーロ円)を取引するシーンを考えた場合、まず日本円で米ドルを購入します。その後、米ドルでユーロの取引を行います。
米ドルと取引したい通貨を交換(クロス)するような方法で取引されるため、「クロス円」と呼ばれているのです。

具体的なレートを算出する時にも、米ドルを用いた計算を行います。たとえばEUR/JPY(ユーロ円)の場合は、「EUR/USD(ユーロ米ドル)×USD/JPY(米ドル円)」で計算できます。
EUR/USD(ユーロ米ドル)が1.1300、USD/JPY(米ドル円)が100円だとすると、「1.1300×100」でEUR/JPY(ユーロ円)は113円ということです。

初めはややこしいと感じるかもしれませんが、計算式を覚えて計算できるように慣れましょう。

クロス円の特徴

クロス円は少し特殊な通貨ペアだといえることから、さまざまな特徴があります。ここからは、具体的な特徴をいくつか解説します。

安心して取引できる

クロス円は米ドルを介して購入するため、安心して取引できます。米ドルはそこまで値動きが大きい通貨ではないため、比較的安定しているといえるでしょう。
また、世界中でとても多く流通していることから、通貨価値も安定しているといえます。

円が介されており馴染みやすい

「○○/JPY(○○/円)」と書くように、クロス円には必ず円が関係しています。普段から使用している日本の通貨を介しているので、親しみやすいでしょう。
FXに慣れていないうちは、まず取引に馴染むことから始める必要があります。

複数の通貨の影響を受ける

クロス円は、さまざまな通貨が掛け合わさって存在していることを解説しました。そのため、当然多くの通貨から影響を受けます。

たとえばEUR/JPY(ユーロ円)の場合、EUR/USD(ユーロ米ドル)とUSD/JPY(米ドル円)の両方から影響を受けます。どちらかの通貨が上昇したら、一緒に上昇する可能性があるということです。

ただし、2つの通貨が逆の動きをすることもあり得ますよね。逆さまの動きをした時に、EUR/JPY(ユーロ円)が上昇するのか下落するのかは、相場を見なければ推測できません。

FXのドルストレートとは

FXのクロス円とドルストレードの仕組みについて?初心者にもわかりやすく解説2

ドルストレートというのは、米ドルを含んだ通貨ペアのことです。具体的には、USD/JPY(ドル円)やEUR/USD(ユーロドル)、GBP/USD(ポンドドル)などが該当します。
どこかの国の通貨と米ドルだけで取引が行われるため、「ドルストレート」という名前が付いています。

ドルストレートの特徴

では、ドルストレートにはどのような特徴があるのでしょうか。ここからは、いくつかの特徴について詳しく解説します。

値動きを予測しやすい

クロス円は3つの通貨が関係しているため、値動きを予測する際にも3つの観点から分析しなければいけません。
一方でドルストレートは、2つの通貨を分析するだけで大丈夫です。そのため、値動きを予測しやすいといえるでしょう。
トレードのタイミングをつかみやすく、損するリスクを抑えられます。

スプレッドが狭い傾向にある

スプレッドというのは、証券会社に支払う手数料のようなものです。買値と売値の差額のことなので、「狭い」「広い」という表現が用いられます。
狭いほど手数料が安くて、広いほど高いと考えておけば問題ないでしょう。

通貨や証券会社によってスプレッドは異なりますが、どの会社でもドルストレートは比較的狭い傾向にあります。そのため、コストを抑えながらFXを始められるのです。

慣れるまで分かりにくい

ドルストレートの通貨ペアに、馴染みが薄いと感じる方は少なくありません。「○○/△△」の両方が海外の通貨だと、慣れるまでに時間がかかる可能性があります。
「1.xxxx米ドル」や「0.xxxx米ドル」のような数字を扱うことになるので、瞬時に判断できないこともあるでしょう。

もちろん慣れてきたら問題ありませんが、最初のうちは取引に時間がかかるかもしれません。クロス円の方が分かりやすいと感じる人もいます。

クロス円とドルストレートどっちを選ぶ?

クロス円とドルストレートのどちらを選ぶべきか、迷う方は多いでしょう。初心者の方におすすめなのは、どちらかというとドルストレートです。

ドルストレートは2つの通貨だけを見て取引できるので、初心者の方にとって易しいといえるのではないでしょうか。また、他の通貨からの影響を受けないため、値動きを予測しやすいです。
クロス円と比べると値動きがおとなしいことが多いため、大きな損をすることも少ないでしょう。その反面大きな利益を出すことも難しいかもしれませんが、初めのうちは手堅い取引を行うことをおすすめします。

さらに、スプレッドを狭めに設定している証券会社が多く、低コストで取引ができます。FXを、副業として気軽に始めたいと思っている方にはぴったりでしょう。

よって、まずはドルストレートで値動きの予測や取引に慣れるのがおすすめです。その後、興味があればクロス円に挑戦してもいいでしょう。

まとめ

クロス円とは、USD/JPY(米ドル円)以外の通貨と日本円の組み合わせのことです。一方でドルストレートとうのは、米ドルを含んだペアのことを指します。
どちらにもメリットとデメリットがあるので、取引通貨を決める際には慎重に検討しましょう。初心者にはドルストレートをおすすめします。
通貨の組み合わせや値動きなどについてもっと知りたいと思う場合は、積極的に勉強しましょう。スペシャリストのような存在の人が近くにいれば、安心できるのではないでしょうか。

コメントを残す

※メールアドレスは公開されません