FXの相場は、トレンドが発生した時も一直線に上昇や下降していくわけではなく、その間も常に小さな上昇と下降を繰り返しています。
だからこそ相場を予測するのは難しいですが、「底を付けた後反転してきたけど、これはどこまで上昇するのかな?」などの目途が付くといいですよね。
ということでこのブログ記事では、そのような分析に役立つフィボナッチリトレースメントを初心者でもわかりやすく嚙み砕いてお伝えします。
フィボナッチリトレースメントとは
フィボナッチリトレースメントとは、トレンドの強さを予測するための指標です。
FXの相場はトレンドが発生しても、一直線に上昇や下降していくわけではなく、その間も常に小さな変動を繰り返しています。
こんな中どこまで上昇するのか、下降するのかを予測できたらいいですよね。
そういうときに、一時的な戻しや押しのタイミングでその目途を立てることが可能な手法が、フィボナッチリトレースメントとなります。
ちなみにフィボナッチという言葉は数列を、リトレースメントとは戻りを意味しています。
フィボナッチリトレースメントで出された数値はフィボナッチ数列によって導き出されたものです。
フィボナッチリトレースメントの正しい引き方は?
基本的にフィボナッチリトレースメントは下から上に引くパターンと、上から下に引くパターンがあります。
高値か安値を始点にして引いていきましょう。
上昇トレンドの波動に引く場合は、トレンドの高値に0%、安値に100%を合わせて引きます。
逆に下降トレンドなら安値と高値を逆にしてください。
また取引経験が増えれば、個人で設定したい細かいやり方も出てくると思います。
フィボナッチのはどこから引く?
フィボナッチを引く際に、どこから引くのかという疑問が生じると思います。
例えば、ヒゲの先に合わせるのか、実体に合わせるのかで迷う方は多いようです。
しかし実はぴったりと当てる必要はないので、細かくこだわらないでいいでしょう。
ピッタリに反応することはもちろんありますが、ずれたところで反発することもあります。
つまりあまり価格は気にしすぎず、価格帯で考えて引いてしまっていいでしょう。
また波動といっても、初めはどこの高値と安値に引いていいかわからない、といったことが多いでしょう。
そういう方は今日の高値と安値、今週の高値と安値、今月の高値と安値等分かりやすい基準を設けて引いてみてください。
注意が必要なのは、終点は一番高値か安値に置けばいいのですが、始点は人によって判断が違うので違いが生じるというところです。
多くの人が意識しないポイントに始点を合わせてしまうと、意識されない部分にフィボナッチリトレースメントを合わせてしまうことになります。
こういった点は注意しながらフィボナッチを引くように意識してみてください。
フィボナッチリトレースメントの使い方
フィボナッチリトレースメントについて知った後は、使い方をマスターして実践に活かしていきましょう。
実際にどういったときにフィボナッチリトレースメント使うのか。
それは、上昇トレンド中に価格が下がった際、どこまで下がるのかを予測するときに使うのが定番です。
フィボナッチを使えばどこまで下がるのかをいくつかの候補に絞ることができます。
逆に下降トレンド中に価格が上がれば、どこまで上がるのかを予想するときにも使えます。
フィボナッチを使いこなすためには、フィボナッチが効きやすい時間足を狙うことがポイントです。
基本的にどの時間軸でもフィボナッチは使うことができるので、タイミングをしっかりはかりましょう。
またフィボナッチは、どの通貨ペアでも使用可能です。その時の相場によってフィボナッチが効きやすい通貨ぺア、そうでないペアがあるので効きやすい波動を把握しておくと使いこなせるはずです。
最後にオシレーター系、MA、トレンドラインなど、他のインジケータ―と合わせられるようになると、より詳細な分析ができるようになります。
フィボナッチリトレースメントの手法
フィボナッチリトレースメントには、いくつかの手法があるので紹介します。
まずは、スタンダードな手法です。
上昇トレンドが発生したら、安値に100%、高値に0%でフィボナッチリトレースメントを引きましょう。
38.2%~61.8%まで戻したらロングします。38.2%でロングしたのであれば、具体的にその後どうするのかシナリオを作っておいてください。パターンは色々考えられます。
続いてフィボナッチとインジケーター、ラインを使ったトレード手法です。
同じラインにチャネルライン、75MA、RSIヒドゥンダイバーを付け加えてみましょう。
より詳細な分析がでいるようになります。根拠が増える分勝てる率も上がるかもしれません。
このように工夫をこらした分析ができるようになると、幅も広がるので慣れてきたら積極的にチャレンジしてみましょう。
エリオット波動とは?
フィボナッチにおけるエリオット波動とは、アメリカの経済哲学者であるエリオット氏が確立した分析理論で、現在は多くのトレーダーに利用されているものです。
どういう理論なのかを簡単に言うと「相場には一定のサイクルがあり、値動きにはリズムがある」ということです。このサイクルやリズムを応用して分析に活かします。
エリオットでは、推進5波・修正3波が基本形となります。
つまり上昇するときは上げ、下げ、上げ、下げ、上げと5つの連続した波動を繰り返し、続いて下げ、上げ、下げと3つの波動を繰り返して下降していくということです。
上昇するときはW型、下降するときは逆のNと覚えていくと簡単です。
チャートを分析する際は、推進波、修正波、今どこに価格があるのかを把握することで今後を予測しやすくなります。
フィボナッチリトレースメントを使いこなそう
このブログ記事では、フィボナッチリトレースメントについて、初心者でもわかるように解説しました。
使い方を知っていると非常に便利で、相場の予測に役立ちます。ここで知ったことを参考に、どんどん実践で活用してみてください。
何事も新しいことを始めるときには、ある程度の勉強って必要ですよね。
さらに、その分野の先生(メンター)がいたほうが、早く知識や経験が詰めることは間違いありません。
一人で勉強する自信のない方は、一度メンターに頼ってみるのもおすすめです。