投資でよく聞くFIREとは?気になる意味と実現のための方法を解説

定年制のある日本では、同じ企業に長期間勤めるのが一般的な働き方とされていますが、近年海外では、アーリーリタイアを目指す「FIRE」という考え方が注目されています。

30~40歳とまだ若いうちに仕事をリタイアし、その後は労働の必要なく自由に生きることを推奨するFIREムーブメント。

早期退職を可能にするには当然貯蓄が必要です。

今回は、投資信託を利用してFIREを実現する方法を詳しく解説します。

投資信託でFIREを実現しよう

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若い年代での早期退職を考えているなら、投資信託で資産を形成するのが一番。

FIREを目指す場合、若いうちから資産運用をスタートすれば利子にまで次期の利子が発生する複利効果の影響もあり、目標金額を達成できる確率が高くなります。

一方で、配当金だけで生活していくのはきわめて難しく、生活費での出費をなるべく抑えるための長年にわたる質素倹約が必要になります。

また、なによりも配当金や投資利益を得るために必要となる「種銭」を作るハードルがかなり高いことも事実です。

FIREを実現するためには、計画的な資産運用と投資信託に関する正しい知識が求められます。

海外で話題のFIREムーブメントとは?

FIREムーブメントとはアメリカで生まれた早期退職を目指す考え方で、若くして退職し自由なライフスタイルを追い求める生き方は海外を中心に盛んになっています。

そもそもFIREとは「Financial Independence, Retire Early」のイニシャルを取ったもので、文字通り「経済的な自立」と「アーリーリタイア」を意味する言葉です。

日本では退職と言えば50~60代で行われるイメージが根強く存在していますが、30~40代のうちに積極的な早期リタイアを目指すのがFIREムーブメントです。

日本の企業は通常の場合60歳での定年制が一般的ですが、高齢化の影響もあり2025年をめどに定年年齢を65歳まで引き上げることが義務化されています。

会社で働く年数がより長くなっていく中で、労働からの解放をうたうのがFIREの目指すライフスタイル。

定年を迎えるまでひとつの職場に勤め上げるのではなく、まだ若い時期での退職を自ら選ぶという考え方は近年日本でも注目され始めています。

「FIREの民」の経験を参考にしてみよう

FIREムーブメントの特徴として、早期リタイアに成功した人たちがインターネットなどで自らの体験談を発信しているという点があります。

FIREを実現するには、資産運用についての専門的な知識を得ることと会社に勤めながら一定の額の資産を確保することの両方が欠かせません。

たとえ資産を用意できたとしても早期退職には大きなリスクが伴うため、自分もFIREに挑戦してみたいと考えていてもなかなか行動に移せないという方も多いのではないでしょうか。

そこで役立つのが実際の声である体験談です。

SNSやブログを通して「自分がどうやってFIREを実現したか」という方法論を具体的に語ってくれる「FIREの民」の経験をいくつか読み比べ、詳しい資産運用の方法や自分に合ったやり方を学ぶようにしましょう。

中には支出を抑えるための方法や意識的な面での心構えなどを書いている人も多く存在します。

真似できると思った部分を参考にするためにも、FIREを目指したいと思った方は、まずはFIREの民が発信している情報に目を通してみるのがおすすめです。

FIREを達成するために抑えておきたい4%ルール

FIREムーブメント発祥の地であるアメリカでは、現実的にFIREを達成するためのわかりやすい目安として「4%ルール」が有名です。

トリニティ大学の研究によると、投資した元本に対してリスクを背負うことなく安全に得ることができるリターンは4%とされています。

そこで、毎年の生活費として資産を4%ずつ引き出して暮らしていくことで、仕事での収入を得ることなく生活していくことができるというのが4%ルールの考え方です。

逆算すると、一年で必要となる生活費の25倍の金額を用意できた時点で資産運用による利益だけで生活費を捻出できる状態になります。

ただし、投資というものはその時々の相場に大きく左右されます。

リーマンショックのような世界的な金融危機が起こり市場が暴落する可能性もあるため、FIREを達成したいと考えているなら生活費をはじめとした年間の支出をなるべく切り詰めるように意識することが大切です。

FIREで失敗しない!早期退職のリスクを知ろう

仕事を辞めて悠々自適な毎日を送る生活はメリットばかりに見えるかもしれませんが、実は意外なデメリットも存在します。

会社に通わなくなることで外出をせず家にこもる毎日が続き、周りの人と話す機会が大きく減少する方もいるかもしれません。

孤独感による精神的なストレスが続けば引きこもりになってしまう可能性も。

人とのつながりを保つためにも、外に出て人間関係を築くことをおすすめします。

また、経済的な不安がある場合はアルバイトなどを始めることで生活に余裕が出ると同時にコミュニケーションを取る機会が生まれます。

あえて仕事を再開してみるというのも有効な手段です。

FIREで経済的自立を実現するために

FIREという言葉は、アーリーリタイアを指すとともに「経済的自立」という意味も含んでいます。

本当の意味でFIREを実現するには、単に若くして労働から解放されるだけではなく貯蓄した資金でのその後の生活が担保されていなければなりません。

投資による資産運用で資産を増やすためには、長い年数をかけてこつこつと貯蓄を積み上げていくことが最も重要です。

前もって計画を立て、収入の大部分を投資に費やすことで4%ルールに基づいた目標金額を貯めることには成功したとしても、予期せぬアクシデントに見舞われたり病気にかかったりと、突然大きな支出が発生することも考えられます。

退職後の生活が常に計画通りに進むわけではないため、予算にはあらかじめ余裕を持たせておくよう心がけましょう。

また、普段の生活の中でも節約を意識するなど、支出を抑えるための工夫を忘れないようにしてください。

まとめ

十分なお金を確保したうえで早期退職を目指すFIREを自分も実現したいと考える人は多いものの、実際にリタイアに踏み切る前にしっかりとした準備と正しい知識が必要です。

新しいことにチャレンジするには、何事もある程度の知識と勉強が必要です。

その分野のメンターにあたる先生がいたほうが、より早く効率的に経験を積めることは間違いありません。

後悔することがないように、投資や資産運用に関する知識を持つ人に教えを請うようにしましょう。

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