FIREも夢じゃない?FXの複利とは|計算方法や成功のポイントを解説

近年、「FIRE(早期リタイア)」という言葉をよく耳にしませんか?通常よりも早く退職し、資産運用などで生活するという生き方のことです。

FIREを実現させるためには、「複利」という考え方が重要です。複利運用と単利運用では、数年で大きな差が出る可能性があります。

しかし、複利についてよく知らないという方もいるでしょう。

そこで今回のブログ記事では、FXの複利の概要や、FIREを成功させるポイントなどを解説します。

FXの複利と単利とは

FIREも夢じゃない?FXの複利とは|計算方法や成功のポイントを解説1

「複利」というのは、FXだけでなく金融に関係すること全般で使用される用語です。

その意味を簡単に説明すると、「得た利益を引き出さず、そもまま再投資する」ということです。

FXなどで利益が出たら、すぐに引き出して現金化し、使いたいと思う方もいるでしょう。

儲けを引き出して現金化する方法を「単利」といいますが、単利よりも複利のほうが利益が出やすいといわれています。

具体的に、複利と単利のケースを考えてみましょう。まずは複利のケースです。

1回目のトレードで、1,000円の投資資金を使って10%(100円)の利益を出したとします。

2回目のトレードでは1,100円を投資資金として、10%(110円)の利益が出たとしましょう。

さらに3回目のトレードでは、投資資金が1,110円となり、10%(111円)の利益が生まれます。

複利と同じく、投資資金が1,000円で、利益が10%のケースを考えてみましょう。

単利の場合はずっと1,000円を資金としているため、生まれる利益も100円で一定です。

このように、複利の場合は徐々に投資資金が増えるため、同じ10%の利益でも資金の増加スピードが速いのです。

今回の例では3回目までしか考えておらず、投資資金も少ないため、それほど変わらないと感じる方もいるでしょう。

しかし、資金を増やして1年2年と続けていくと、その差は非常に大きなものになります。

複利の計算にはシミュレーションを使うのがおすすめ

複利の効果を知るために、計算してみたいと考える方は多いでしょう。

しかし、数年間にわたる利益などを自力で計算することは、とても大変ですよね。

そこで、こちらのサイトを活用することをおすすめします。

このサイトでは、元金と利率、期間を入力するだけで運用利益や元金倍率が分かります。

各年の繰越元金や元金倍率なども分かるため、目安として利用しましょう。

たとえば、原資10万円で月利10%、5年間を条件にシミュレーションしてみると、5年目で3,000万円以上の運用利益が発生することが分かります。

元金倍率は300倍以上です。

もちろん必ずしもこの通りに進むとは限りませんが、複利の効果が大きいことが分かるでしょう。

複利を成功させるためのポイント

効果が非常に大きい複利ですが、必ず成功するとは言い切れません。

では、成功させるためにはどのようなポイントを意識すべきなのでしょうか。

ここからは、3つのポイントについて解説します。

勝ち続ける

複利によるメリットを得るためには、勝ち続けることが大切です。

なぜなら複利は、勝つことで生まれた利益を、そのまま投資資金にすることを前提とした方法だからです。

当たり前ですが、利益が生まれなければ複利の効果もありません。

したがって、少しでもいいから安定的に利益を出さなければいけません。

毎日絶対に勝てるという方はとても稀だと思いますが、「1週間・1ヶ月トータルで考えるとほとんどプラスになる」程度の実力は必要です。

そのため初心者の方はまず、1週間や1ヶ月の勝率が8割以上になるまで努力しましょう。

メンタルを鍛える

投資資金が少ない初期は、メンタル面のことで悩むことは少ないでしょう。

しかし順調に利益を出していくと、急に資金が増加していく場面に直面します。

資金が増えること自体は嬉しいことですが、複利ではその資金を再び投資に使う必要があります。

「せっかく得た資金を失うかもしれない」というプレッシャーを感じることが予想されるのです。

そのため、複利でうまくいけばいくほど、メンタルを鍛えることが重要になってきます。

プレッシャーに負けて判断を誤らないように、冷静に取り組みましょう。

PDCAサイクルを繰り返す

複利を成功させるためには、計画を立てて計画通りにトレードを行うことが大切です。

そこで、PDCAサイクルを活用しましょう。

PDCAサイクルというのは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)という4つの行動を繰り返すことです。

そうすることで、計画の実現のために改善を繰り返しながら実行することができます。

FXにおいてのPDCAサイクルでは、まず複利の計画を立てましょう。

その後、計画通りにトレードを行います。トレードの結果が計画に沿っているか確認して、沿っていなければ計画内容を改善します。

このようにPDCAサイクルを繰り返すことで、無理なく複利での資金運用を進められるでしょう。

計画に従うことを徹底すれば、感情に流されたトレードを行う心配もありません。

FXで生活できるようになるまでに必要なこと

複利を活用して成功すれば、FXだけで生活できるようになるのでしょうか。

実際に、FXだけで生活している専業トレーダーはいます。資産運用だけで生活できれば、FIREも夢ではないでしょう。

ただし、決して簡単ではありません。専業トレーダーは会社に所属していないため、税金や年金などを全額自分で支払う必要があります。

また、毎月安定した利益を出さなければ、食べていくことはできません。

貯金を切り崩す生活になると、いつか底をついてしまうでしょう。

さらに、精神的な負担も大きいといえます。

生活資金をFXに頼っているため、絶対に負けられないというプレッシャーを感じるのです。

したがって、仕事を辞めてFXで生活しようと考えている場合は、辞める前に安定して勝てる能力を身に付けましょう。

生活が成り立たなくならないように、少なくとも1年間は利益なしで生活できるくらいの貯金も必要です。

まとめ

FXで大きな利益を得たいと思っている場合は、単利ではなく複利で資金を運用することをおすすめします。

事前に計算したい場合は、シミュレーションを行いましょう。

FXだけで生活できるようになって、FIREを実現させるためには、勉強して知識を身に付ける必要があります。

身近にFXの専門知識を持っている人がいれば、心強いのではないでしょうか。

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