どれが最適?FXにおけるトレードスタイルの種類とそれぞれの難易度

株、不動産、FXと同じ投資でもさまざまな手法があり、そのFXだけを切り取ってもまたその中に複数のスタイルがあることをご存知でしょうか?

FXには「スキャルピング」、「デイトレード」、「スイングトレード」と大きく分けると3つのスタイルがあります。

この記事では各スタイルそれぞれのメリットやデメリット、難易度「初心者にはどれが向いている?」などの難易度について、詳しく解説します。

FXスキャルピング

どれが最適?FXにおけるトレードスタイルの種類とそれぞれの難易度1

FX取引でもっとも保有時間が短いスタイル、「FXスキャルピング」。

数秒から数分という至極短い期間にトレードを繰り返し、利益を出すことを目的としたトレードスタイルを指します。

超短期売買ということもあり、システムや自動売却を用いる場合もあります。

メリット

スキャルピングは、長くても数分の短時間でトレードを行うスタイルなので、仕事中の休憩時間などのすきま時間を活用し、トレードを行えるという特徴を持っています。

短い時間で少額の利益を繰り返し狙うスタイルなので、短期間で莫大な利益を一番上げられる可能性も。

また、通貨を買っている状態、または売っている状態(以降、「ポジション」)の保有期間も短いことで、為替の急騰や暴落の影響を受けづらくなり、リスクヘッジにも繋がります。

デメリット

短期間でトレードを繰り返し、少額の利益を狙うことでスタイルなので、まとまった利益を出すことを目的とした場合、細かい作業を毎日こなす必要があります。

また損をした場合でも、感情的にならず冷静な判断の元、損切が出来る判断力や、チャートを見続ける集中力も必須といえるでしょう。

利益を出すためにこの作業を毎日繰り返すことは、難易度が高く、過酷となります。

難易度(高)

短期間で大きな利益を生む可能性が高い反面、繊細な作業や瞬時に判断ができる冷静さ、集中力を要するスタイルではあります。

そのため大きな利益を生むことを前提とした、専業トレーダーの方向けスタイルとなります。

ご紹介する3つのスタイルの中でも、最も難易度が高く、FX取引におけるセンスが求められますので、初心者には非常に難しいといえるでしょう。

FX デイトレード

名称通り1日単位でトレードを繰り返すスタイルです。

ポジション保有期間は1日単位なので、仮に損失があった場合でも、スキャルピングと違って、一日のスパンにおける要因の分析をする時間が作れることもあり、ある程度の余裕が生まれるなどが特徴となります。

メリット

FX取引で成功するための重要な要素の一つとしては、成功・失敗の振り返りをすることです。

デイトレードは1日に、ある程度まとまった取引回数を行うので、成績の分析や反省をしやすくなります。

さらに、ポジションの保有期間は基本的に1日なので、寝ている間など目を離している隙に、相場が急変動してしまい大損してしまうなどのリスクを回避しやすい点や、損切り(投資家が損失を抱えている状態で、保有している株式などを売却。損失を確定させること)や利食い(利益が出ている株などを売却し、利益を確定させること)の判断がしやすいという点もあります。

デメリット

スキャルピングに比べると、資金効率が悪くなるため短期間での大きな利益を得ることは難しくなります。

また、1日単位での取引となるので、相場の流れを1日中見続け、チャンスを伺う必要があるのです。

そのためチャートを見続けなければいけないという、精神的に苦痛になってしまう可能性もあります。

さらに、損失が1日単位で続いてしまった場合、投げやりになってしまい、戦略的なトレードではなく、ルーティン作業のようなトレードをしてしまうことでの損失が続いてしまう可能性もあります。

難易度(中)

1日単位で利益を狙えるチャンスを待てることが、デイトレードには必須となります。

チャートを見続ける集中力や、成績を振り返り、次回取引に向けてブラッシュアップ出来る分析力が備わっているかどうかで大きく結果が左右されるでしょう。

日々のルーティン作業として適当なポイントでエントリーするのではなく、要因分析をした上での戦略的な取引を行える、専業トレーダー向きのトレードスタイルであると言えます。

FX スイングトレード

ご紹介する3つのスタイルの中で、もっともポジション保有期間が長い、数日から数週間程度の期間で利益を狙うスタイルです。

中長期のトレードは、余裕が生まれやすく、初心者の方でも安心して行えるトレードであるといえます。

メリット

数日から数週間かけ中期的にポジションを保有し続けるので、仕事や家事で多忙な方、日々チャートを見続けられない方に向いています。

空いている時間を活用してポジションを作成し、基準を決めて決済を行うことで、急な判断を迫られるようなプレッシャーを感じにくくなります。

中長期で利益を狙うこともあり、トレンドに乗れば大きな利益を狙えることも特徴的です。

デメリット

1日未満で数回取引を行うスタイルではないため、短期間での利益を狙うことは非常に難しいです。

加えて、スワップ(2つの通貨間の金利差)がマイナスの場合、日々損をしてしまうリスクがあります。

難易度(低)

常にチャートをチェックする必要がないため、仕事の副業や家事のすきま時間を活用し、余裕を持ってトレードが出来ます。

少額利益が基本ですが、大損するリスクも少なくなりますので、中長期的な取引は初心者の方にもおすすめ出来ます。

トレードスタイル一覧と特徴

どれが最適?FXにおけるトレードスタイルの種類とそれぞれの難易度2

ここまでご紹介した3つのトレードスタイルについて、表にしたものが以下となります。

生活スタイルや目的など、人それぞれ大きく異なります。まずは自分の経験値と合わせるか、生活リズムに合わせるかでトレードスタイルを選択。

その後、徐々に自分のやり方を確定していくことをおすすめします。

名称 難易度 トレード時間 短期間での利益 向いている人
スキャルピング 数秒~数分 専業トレーダー
デイトレード 1日 専業トレーダー
スイングトレード 数日~数週間 副業

まとめ

ここまでトレードスタイルについてご紹介しましたが。

本記事をご覧になり、今からFXを始めようという方は、まずはリスクが少ない・難易度が低いスタイルから始めることをおすすめします。

ただ、かんたんにお金が生まれることはありません。

何事も新しいことを始めるときには、ある程度の勉強は必要となります。

さらに、専門分野の先生の存在があることで、より早く知識や経験が詰めることは間違いありませんので、FXに詳しい先生を見つけることも、成功をいち早く手にするための方法のひとつなのかもしれません。

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