FXの押し目買いと戻り売りとは?タイミングや判断ポイントを見極めよう

FXにおける「押し目買い」と、「戻り売り」という言葉は、一般的には「順貼り」と呼ばれるトレードスタイルでのエントリーポイントのことをいいます。

「順張り」は「逆張り」に比べると勝率が高いのがメリットになりますので、初心者の方はまず、「順張り」からの押し目買い、戻り売りを最初に覚えることをオススメします。

ブログ記事では、押し目買い、戻り売りとはどういったものなのかや、判断ポイントについて紹介します。

押し目買いとは

FXの押し目買いと戻り売りとは?タイミングや判断ポイントを見極めよう1

押し目買いとは、「押し目」で「買う」順張りでのトレードスタイルのことをいいます。
順張りとは、トレンドの流れに乗って買ったり、売ったりして利益を得る方法のことをいい、相場が上昇を続けることによって利益を得る方法です。
押し目とは、上昇トレンドで一時的に相場が下降することを指します。
この下降を狙って買うことを押し目買いというのです。

上昇し続けるトレンド相場はなく、相場価格が上昇して天井になった後はそこまで下がり、下降した相場はまた必ず上昇します。
FXの取引は「安く買って高く売る」ことが鉄則ですので、底に到達して上昇を始めた所を買い、上昇して売るという理想的な取引になります。

押し目買いでは一旦下降して上昇し始めた所で買うので、負けた時のリスクを押さえることができ、チャートの分析に慣れればより勝率の高いトレードが可能になります。

戻り売りとは

戻り売りとは、「戻った」ところで「売る」順張りでのトレードスタイルのことをいいます。
戻りとは、下降トレンドの時に一時的に相場が上昇することを指します。
大きなトレンドの流れが下降している時、徐々に上昇し、価格が高いと予想できる部分から売りは始まります。
戻り売りを使いこなせば下降トレンドの中で一時的に相場が上昇したタイミング売ることができるため、利益拡大を狙えるのが戻り売りのメリットといえます。

押し目買いの判断ポイント

上昇トレンドで価格が下がった所を買い、下降トレンドの上がった所で売ると簡単にいったしまっても、実際にはどういった判断のポイントがあるのでしょうか。
そこで、ここからはローソク足や、エントリーポイントについて紹介します。

ローソク足

押し目の手法は、トレンド相場で起きていることを読み取ることが大枠の流れとなっており、そこで登場するのがローソク足と出来高です。
ロウソク足とは、始値から終値までの動きや高値、安値が一目で分かるように、一定期間の動きを図形で表したもので、その日1日の変動を示す「日足」、1週間の「週足」、1か月の「月足」、1年の「年足」、「4時間足」などがあります。
ローソク足で最も読み取りたいのは、値動きが小さくなり高値で売りが出始めたタイミングです。
出来高は相対的なのでそのペアや出来高水準から大小を判断することが求められますが、その時々や状況によって臨機応変に対応する必要があります。

押し目買いエントリーポイント

上昇トレンドの相場であっても、相場は細かく上昇と下降を繰り返しています。
しかし、一時的な下降だと予想し押し目買いをしたらそのまま下降トレンドになってしまう場合があり、その際に一時的な下降なのか、下降トレンドなのかを確認するポイントがあります。

・半値、または3分の1
一般的に、安値から高値までの上昇幅に対して半値、または3分の1に下降したラインが、押し目買いする判断ポイントの一つとされています。
これはチャートから安値と高値が分かるので、初心者の方でも押し目買いの目安として活用しやすいでしょう。

・移動平均線
移動平均線とは、一定期間の価格の平均値を計算し、折れ線グラフで表したものです。
上昇する価格が移動平均線から大きく離れると、ある地点から下降して移動平均線の位置まで価格が下落してきます。
その時、押し目買いのポイントになる可能性があります。
同じ通貨ペア、同じ時間足でも相場によってエントリーポイントを見極めるために有効な移動平均線は異なりますので、注意が必要です。

押し目買い・戻り売りのタイミング

FXの押し目買いと戻り売りとは?タイミングや判断ポイントを見極めよう2

FXで押し目買い、戻り売りをする際に重要になるのはタイミングです。
タイミングを判断するには、移動平均線の他にも、「ボリンジャーバンド」、「トレンドライン」、「フィボナッチ」、「オシレーター」があります。
ここからは、それぞれについて詳しく説明します。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドとは、アメリカの投資家ジョン・ボリンジャーが考案した、統計学の標準偏差をもとにしたテクニカルチャートのひとつです。
移動平均線とその上下2本ずつの標準偏差からなる5本の線で表わされ、もみ合い時に収縮、トレンド発生時に拡大を繰り返します。
トレンド発生時、広がったバンドの上下の向きが揃っている状況でローソク足が高値側の標準偏差ラインに近付けば売り、安値側の標準偏差ラインに近付けば買いのタイミングです。

トレンドライン

FXの相場は、上昇、下降、横ばいの3方向へ順不同に繰り返しており、この方向性のことをトレンドといい、線でつないだ斜めの線とトランドラインといいます。
トレンドラインを読むことで次にどこで反発するのかを見極められ、移動平均線と合わせて使うと確実に伸びる押し目かどうかを判断可能に。
トレンドは一度発生すると一定期間継続する可能性が高く、トレンドを把握することがFX取引においては非常に重要です。

フィボナッチ

フィボナッチとは、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチ氏が研究した「フィボナッチ級数」を意味し、価格のレジサポラインを予測するテクニカル分析ツールです。
レジサポラインとは、FXのチャートに引く真っ直ぐな線のことです。
フィボナッチを活用すると押し目を予測するだけでなく、実際にそこで反発した場合、高値でブレイクする確率が高くなります。

オシレーター

オシレーターは、「買われ過ぎ」や、「売られ過ぎ」を示すトレンドフォロー系といわれるテクニカル分析手法です。
FXでは主に逆張りトレードで使用するので、単体で順張りの押し目買いに使うものではないかもしれませんが、オシレーター系指標を時間差で使うことで、押し目を判断するための証拠の1つとしてタイミングを計ることも可能です。

まとめ

押し目買い、戻り売りは基本的には「順貼り」で行うトレードスタイルです。
エントリーポイントを予測する方法はさまざまですが、必ず勝てるというものではありません。
トレンドの流れに乗って、そろそろ押し目だろうと予想してエントリーした後も相場が下がるケースや、戻りのタイミングを外してしまうケースなど、押し目買い、戻り売りにま「待つ」ことも大切です。
知識や経験をつけるには、その分野の先生(メンター)がいたほうが早詰めることは間違いありませんね。

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